デイナイトケアにおける看護師の役割

将来的に介護施設で働きたいと考える看護師は少なくありません。アットホームな雰囲気で仕事をしたい、日勤のみの職場で働きたい、という看護師から人気があります。
こうした看護師から、介護施設のような雰囲気で働ける職場として、注目を集めているのが、精神科デイナイトケアです。
精神科デイナイトケアには、精神疾患が原因で社会復帰ができずにいる人、自分に自信を持てない人、自分ひとりで寂しい生活を送っている人などが集まってきます。こうした患者さんのケアをするのが、精神科デイナイトケアにおける看護師の役目です。

精神疾患で悩んでいる人は、人と会うのが怖いと考えているケースが多いです。社会復帰をして働くとなれば、必ず人との接触が待っています。
精神疾患の大変なところは、自分の努力だけでは解決が難しいことです。そこで看護師が主導し、サポートしてあげる必要があります。
患者さんと接する際は、一方的にアドバイスを行うのではなく、しっかりと話を聞いてあげることが大切です。まずは相手の緊張を解きほぐしていく必要があり、そのために話を聞くことがポイントです。

精神科デイナイトケアでは、さまざまな催し物が開催されています。
バスケットボールや釣りなど、趣味を通して楽しめる活動内容が多いです。これらは集団を通して活動する内容で、遊びながら集団とのコミュニケーションスキルを構築し、社会復帰を目指していきます。
現場の看護師が意識するべきことは、患者さんに自信をもってもらうよう導くことです。自己肯定感を育ててあげることにより、少しずつ自信が湧いてきて性格も前向きに変化していきます。

このように、患者さんの心身に深く寄り添えるデイナイトケアの仕事は、コミュニケーション重視の看護師に向いているといえるでしょう。